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柔道の極意


タイチは中学生になった。






彼の笑顔は、相変わらず



力ないものたちには不快に映った。




タイチは、いじめられた経験から


自分が強くならなければ、と思い


中学校では柔道部に入った。




中学生くらいの年頃になると


不良と呼ばれる少年少女たちが


学校の校舎裏に、

たむろしたりするようになるが


タイチをいじめたコウスケも


そんなモノたちの仲間になっていた。



やはり、コウスケのココロは弱かった。




タイチが柔道部の練習の休憩中に


手洗い場で、水を飲もうと


校舎裏にむかうと、そこにはコウスケがいた。




柔道部の鍛えられたカラダのタイチは


まだ、背は低かったが、小学生のころのように


コウスケに力負けするようなことはないだろう。




コウスケがタバコを吹かすのを見たタイチは


「タバコ吸ってたら、背が伸びないよ。」


とコウスケに言った。



未成年者の喫煙をそれとなくいさめたのだ。




コウスケは注意されたのだったが


その言葉の選び方に少しの好意を感じ取った。



小学生の時にいじめたこの俺に


そんな声のかけ方をするのか。



コウスケは少し嬉しかったが、


それと同時に劣等感も感じるのだった。




柔道で自分を磨いているタイチの


面構えは、男のコウスケから見ても


それとわかるくらい精悍で男らしかった。





それにくらべてオレは……………。


コウスケはそれ以上考えるのをやめた。



彼は、深く考えないことで現実から逃げていた。




タバコは、それには最適な逃げ道だった。


喫煙者が欧米では、出世できないのは

そういうことがあるからである。




タイチは練習にもどった。



彼は柔道部のなかでは、それほど


強いわけでもなかった。



背の低くて体格もよくない彼は


その小柄な体で、相手を投げることが


なかなか出来なかったものの


そのバランス感覚の良さで


なかなか投げられてしまうこともなかった。





タイチの笑顔は、不心得者には


不快に映ったが、そうでないものには


その逆。………つまり魅力的に見えた。




彼にはひとり、ふたりと友人ができていた。


中学生時代の親友というものは、大抵

生涯の友となる。




ユウイチは勉強はできないし、スポーツも


からきしダメだったが、そのひょうきんな性格で

自分に価値を見いだしていた。



ユウイチは、タイチのことを尊敬していた。


小学時代、いじめに屈しなかったタイチを

尊敬していたのだ。



ユウイチはタイチのことを親友と思い、


タイチもユウイチのことが好きだった。



ユウイチとタイチは学校帰りに


いっしょに帰るのだった。なぜか




ユウイチは中学生の男子らしく


えっちなことに非常に興味があった。




「なあ、タイチぃぃー。


 女のアソコってどうなってるんだ?


 チンコないよなぁ?


 なんにもないのか?」



タイチはなぜかえっちなことに詳しかった。


ユウイチはタイチと

えっちな話をするのが楽しくてしかたなかった。



「女のあそこには

 マンコがついてるんじゃないのか?」



「マンコってなんだ?


 チンコとなにがちがうんだ?」



「マンコは赤ちゃんが出てくる穴だよ。


 そこにチンコを突っ込むと気持ちいいんだ。」




「なにぃぃぃ?それってもしかして


 セックスってやつかぁぁ?

 なあ、オレ、ミキちゃんとセックスがしてぇ。


 中学生でセックスするのって早いかなあ?」




タイチは常識もあった。



「多分、早いと思うよ。


 赤ちゃんができちゃったら困るよ。」



「そうかぁ。早いかぁ。でもしてぇ。してぇよ。」



「ボクもしたいよ。


 でも、相手がいないから一人でしてる。」



「え?ひとりでする?なんだそれ?」




「えっちなことをかんがえながら


 あそこを揉むと気持ちよくなるんだ。


 なんか硬くなってくるぞ。」



「ああ、チンコが硬くなることあるよな。


 あれって何で硬くなるんだ?」



「女のマンコにチンコを突っ込むのに


 硬くないとふにゃってなって入らないだろ。


 硬くなってると女も気持ちいいんだ。」



「そうなのかー。あぁぁぁ。


 ミキちゃんとキスしてぇー。チチ揉みてぇ!」


「ははは。ミキちゃんにコクれば?


 相手も好きだったらできるかもよ?」



タイチは常識があった。




そのころ、タイチに初めての射精があった。



彼は、そういうことも知っていたので


特に、悩まずに済んだ。



しかし、ユウイチは知らなかったようだ。




次の日。




「なあ。タイチ。


 チンコ揉んでたら、白い液が出たゾ。


 すごく気持ちよかったけど、オレ

 何かの病気かな?

 チンコから膿が出るなんて。」




「ああ、それは精子だよ。


 女性のマンコのなかに出すと


 赤ちゃんができるんだ。」



「なんだ。そうかぁぁ。


 えええ。じゃあ、オレ、子供がつくれるじゃん!


 オレ、大人になったのか?」



「うん。そうだね。おめでとう。」


タイチは常識があった。




「そうかぁぁ!!ありがとう。うへへへへ。」


ユウイチは満面の笑みを浮かべた。





そこへコウスケが通りかかった。



「へへへ。セックスしたことねえのか。お前ら。



 オレは先輩にオロシテもらったぜ。」



不良グループは、そういうことは

早く済ませる傾向にある。



「え、いいなぁ。俺もしてぇ!!」


ユウイチは素直だった。


それが彼のいいところであった。




「早けりゃいいってもんじゃないよ。多分。」


タイチは常識があった。





そんなタイチの言葉に


コウスケは悔しそうな顔をして去って行った。







すると、そちらからコウスケの叫び声がきこえた。


「ひぃぃぃぃーーー!!」




「なんだ?」

「どうした?」


タイチとユウイチはそちらに向かった。


するとコウスケがひとりの不良に

ナイフを振り回されていた。



タイチはとっさに飛び出した。


ナイフを持つ手をがっとつかんで投げ飛ばした。


柔道は組手を争うので

振り回されるナイフを持つ手もなんなくつかめた。




投げ飛ばされた不良はナイフを捨てて逃げて行った。



コウスケは気まずかったが、


彼は芯からのワルでもなかった。



「借りをつくっちまったな。ありがとよ。」


タイチは、すがすがしい顔をしていた。


ユウイチはきいた。


「なんだ、タイチ。嬉しそうな顔をして。」



タイチは答えた。



「わかった。わかったんだ!!」


「え、なにが?」




「投げ方だよ!!いま、開眼した!!


 ヒトサシ指じゃなくて、中指だったんだ!!」


「え、なんのことだ?


 マンコをいじる指か?」


ユウイチは常識がなかった。






それから間も無く、タイチは柔道で黒帯をとったのだった。









おしまい。








中学ではなく高校で柔道部でした。


ボクは開眼できないまま腰を傷めてしまい


白帯のままです。


”ひとさし指ではなく中指”


なんのことでしょうか。


気になる人は柔道部の人にきいてみよう!!


開眼した人ならわかるゾ!!



でも、ある意味、ユウイチの言うことも間違ってないかも?




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