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かー君は、ボクのヒーローだ。


かー君は、ボクのヒーローだった。






かー君と初めて出会ったのは、いつだろう?


中学1年のクラスで一緒になったのが


最初の出会いなのだと思うが


ボクの記憶も40代に入ってから

だいぶ曖昧になっている。



だから、かー君との思い出も、そんなに


おぼえているわけでもない。




かー君はボクが所属していた陸上部の


キャプテンだった。



足が一番速いのもあったが、


かー君のぼくとつな人柄を先生が買って

キャプテンに指名したんじゃないかと思う。




かー君はとにかく足が速かった。


背が高かった。

かー君は、笑顔になれる人だった。



そして、誰よりも真面目に練習に取り組んでいた。



練習の成果が表れて


かー君は全国大会に出ることになった。



ボクたち陸上部に特別な許可がおりて


授業中に抜け出して視聴覚室で

かー君が走る姿をテレビの中継で

見たのだった。



かー君は全国7位で走ったので


走行レーンも端っこだったけど


間違いなく、全国ナンバーワンを決める

勝負に参加していた。



かー君と帰りが一緒になった時、


かー君のお父さんが係長になったと言っていた。


ボクの父も同じ会社、トヨタ自動車という

超一流企業なのだが、ボクの父は工場で

部品の梱包をする作業員だった。


ボクが、係長なんてすごいじゃん、と言うと

かー君は


「係長になったって、残業代がでなくなるから

 給料は減っちゃうんだよ。」


と言っていた。


課長や部長なら給料は多いけど

係長は給料が少ないと知った。


かー君は、試合前、カセットウォークマンで

曲を聴いて集中力を高めていた。


先生も、その方法は効果的だと言って、

ウォークマンの使用の許可がおりていた。



当時、流行っていた

爆風スランプというバンドの「ランナー」

を聴いていた。


他にも、ブルーハーツを聴いていたようだ。




かー君は、学校の部活の練習が終わったあとも

家に帰ってから、自分で練習していると言っていた。


ボクは部活の練習だけでも疲れ切ってしまって

自主練習なんてする余裕なんてなかった。



かー君は女子と話すのが苦手みたいだった。


多分、女子を意識してしまっていたのだろう。


でも、陸上部のエースのかー君は


女子にモテモテだったみたいだ。

本人は気づいてなかったかもだけど。




ボクは陸上部内でいじめられたことがあった。

そのころ、クラスの女の子といろいろあったので

そのことでいじめられたのだろうか?


かー君は

「なかよくやろうよ。いじめちゃだめだよ。」


と優しい言葉で部員をたしなめたのだが、

それでいじめは一切なくなった。


いつも、やさしくて、ほがらかな、

かー君の言ったことを

みんなが受け止めたのだった。




かー君とは別々の高校になって

ボクは柔道をはじめたので

かー君とは、もう会わなくなった。が、




かー君は、カズ君とならんで

誰よりも真面目でぼくとつなボクのヒーローだ。

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