FC2ブログ

人類の終わり、そして始まり



長く、長く続いた人類の繁栄は


突然、終わりを迎えた。



人類の最終戦争に、


最強の兵器が使用された。



全宇宙をおおう、核熱の超大爆発によって



全人類は滅んだ。




古代に、古龍の返り血を浴びて


不老不死となっていた私は


ただ一人、生き延びた。





しかし、恋人(妻となっていたのだが)を



失い、子どもも、友人も、全ての知り合いを


亡くした私は、途方に暮れた。




やがて失意のうちに私は決心した。



私の新しいパートナーを


私の手で造り出そうと思い立った。




自分の血液と精子を混ぜ合わせ


そこに何らかの薬品を加える。



中世の錬金術にあった

”ホムンクルス”=”人造人間”の

造り方だった。




最初に造り出したものは


人の姿をしていなかった。



それはいわゆる、

蛭子(ヒルコ)という不完全な人であった。



蛭子には言葉を発する口すらなかったのだが


蛭子は言葉をおぼえ


彼は、心で話すことが出来るようだった。



次に私は、薬品にシリカゲルを使ってみた。




すると、血液と精子がひとかたまりとなって


その後に細胞が分化しだし、



なんと、受精卵のようなものができたのだった。



それは大きくなっていき、とうとう人のカタチになった。




私は、彼女(それはたしかに女性だった)を妻にしようと


決めたのだった。



彼女は3日もすれば、


2歳児くらいの大きさまで成長した。




言葉をおぼえるのも速かった。



彼女に名前をつけようと思ったが、


良い名前を思いつかなかったので


彼女自身に名前を決めさせようと思い立った。




彼女は、聖書を広げて、そこにあった名前を

読み上げて言った。



「ロデム・パダミア・セクウェル・セージ・テミフル……」


「おい、ちょっと待った。そんな長い名前、ダメだ。ダメだ。


ロデムだ。ロデムにしよう。」



彼女の思い通りにはいかなかったが、


彼女がつけた名前にはなった。




蛭子は自分もパートナーが欲しいといった。



私は彼に何と言ってやったらいいか、わからなかった。



それから3年がたった。


ロデムは、立派な大人に成人していた。


蛭子は、口もなかったため、


栄養がとれずに死んでしまった。




そして、ロデムは私の望み通り、私の妻となり


丈夫な子どもをたくさん産んでくれた。



つまり私は、この国、この星の


初代の皇となったのだった。





それからさらに1万年がすぎた。



この星は、人であふれかえるほどまでになった。




不老不死の私と、その血と精子からできた


同じく不老不死のロデムは


自分たちの子孫である人々にまぎれて生きていた。




ただ、人類はまた増えすぎた。



争いが生まれ、人々は殺しあった。




どうか殺さないで欲しい。



まさに、人類はみな


私とロデムの血をひいた


兄弟なのだから。






カテゴリ

ブロマガ

紹介文:

ブロマガ記事一覧

購入したコンテンツは、期限なしに閲覧いただけます。

一部有料で閲覧できる ページを つくりました。 有料でみられる 絵画作品と 他に小説の短編です。 引き続き 無料で見られる ページも たくさんあります。

絵画作品

全記事表示リンク

絵画作品人気投票

ブログ人気記事

アクセスランキング

[ジャンルランキング]
日記
8874位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
その他
3357位
アクセスランキングを見る>>

訪問者数


現在の閲覧者数:

検索フォーム

ブログ記事内で使われている言葉を検索できます。 ”著作権”で検索すると絵画作品の載っているページが検索結果として表示されます。 ”絵”や”絵画”で検索するとそれ以外の絵の載っていないページがたくさん表示されて不便です。

最新記事

GOD Nov 15, 2019
ぼくとみーこのプレステ生活 Part4 Nov 15, 2019
目標を掲げること Oct 27, 2019
彼女の瞳をボクは知らない Part2 Oct 26, 2019
今日は第三日曜日です。 Oct 20, 2019

月別アーカイブ

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

ブロとも申請フォーム

QRコード

QRコード