FC2ブログ

彼女の瞳をボクは知らない Part2



ボクが絵を描く理由。





単に美しい女性を描きとめたいと思ったから。














それも、自分の手で。だ。









ボクが絵を描きはじめたのは



幼稚園のころ。






みんなといっしょにお絵描きをふつうにしてた。








そんな感じでとくに絵を描くことに




抵抗はなかったのだが、ある日気づいてしまった。






ボクは美人が描けない。










これは、誰もが感じる壁だが





ボクはあきらめなかった。








学校で、美術の授業はあったが




先生は、美人を上手に描くこつを




教えてはくれなかった。





今にしてみればわかる。






美人を描くコツというのは秘伝だ。






美術の先生のなかでも美人が描ける人は




ほとんどいない。







ボクは努力すると決めた。




ただ、努力だけでは超えられない壁がある。








何を努力すればいいのか?









わからない。








どうすれば美人が描けるのか?








だから、とにかく描くことにした。







彼女の姿をとにかく書きためた。










ボクは10年続けた。




彼女は、10年以上もモデルを続けてくれた。







そしてやっと、納得できる一枚が描けたのだ。






ただ、彼女には、ボクの努力が伝わらなかった。








そう。









彼女は目が見えないんだ。













でも、きっと、彼女は美人なんだ。


彼女の瞳をボクは知らない





彼女にはじめて会ったのは



ある秋の涼風ふく午後だった。








ボクはいつものように愛犬のドリーと




図書館への道中を行くときだった。






珍しくドリーが吠えたから、そっちへ行くと




そこに女性が倒れていたようだった。





彼女は動けない様子で



ボクが携帯電話を貸してあげたら、



家の人に電話して、病院へ



連れて行ってもらえたらしい。






彼女はいたく感謝して、ボクに



お礼に食事をと、さそってくれたんだ。






ボクは、そんなこと初めてだったから



ずいぶん迷ったんだけど、



せっかくだし、行ってみようと思ったんだ。





服は何を着ていこうかなんて、迷ったことのなかった



ボクだったけど、さすがに困ってしまった。




ボクにとっては何を着ていこうがお構いなしだけど



彼女にとって、ボクの服装は



かなり重要なファクターだと思ったからさ。







散々迷ったあげく、ボクの姉さんが


すすめてくれた背広を着ていくことにした。





彼女との食事はとても楽しかった。




人と食事をするのが


こんなに楽しいものだとは知らなかったなぁ。






彼女とは、その後も



図書館へ行くときにたびたび会って




そのたびにドリーが吠えるものだから




ボクと彼女は、すっかり顔なじみになったんだ。



というと、ちょっと変かもな。





彼女はいつしか図書館まで


ついてくるようになって、




彼女はボクに、いろいろな本を読んでくれた。






そして、ある時、




彼女は、ボクの瞳をのぞきこんで、



ねえ、わたし、あなたが好きよ。




と言ったんだ。






その時の彼女の顔は笑顔だったんだろうか?







え?彼女の瞳は魅力的なのか?って?






知らないよ。



ボクは目が見えないんだよ。




でもきっと、見えないものが見えているんだ。

カテゴリ

ブロマガ

紹介文:

ブロマガ記事一覧

購入したコンテンツは、期限なしに閲覧いただけます。

一部有料で閲覧できる ページを つくりました。 有料でみられる 絵画作品と 他に小説の短編です。 引き続き 無料で見られる ページも たくさんあります。

絵画作品

全記事表示リンク

絵画作品人気投票

ブログ人気記事

アクセスランキング

[ジャンルランキング]
日記
9982位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
その他
3709位
アクセスランキングを見る>>

訪問者数


現在の閲覧者数:

検索フォーム

ブログ記事内で使われている言葉を検索できます。 ”著作権”で検索すると絵画作品の載っているページが検索結果として表示されます。 ”絵”や”絵画”で検索するとそれ以外の絵の載っていないページがたくさん表示されて不便です。

最新記事

ぼくとみーこのプレステ生活 Part5 Nov 25, 2019
GOD Nov 15, 2019
ぼくとみーこのプレステ生活 Part4 Nov 15, 2019
目標を掲げること Oct 27, 2019
彼女の瞳をボクは知らない Part2 Oct 26, 2019

月別アーカイブ

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

ブロとも申請フォーム

QRコード

QRコード