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ルパン三世外伝”おもいみず”










つい昨日のことと思っていたのだが


いつのまにか月日がたってしまって………。












彼女とすごす毎日の小さな、わだかまりの


ちいさなちいさな、つみかさなりが、いつのまにか



おれの両肩におもくおもくのしかかっていた。



















こんどの獲物は、アクアマリン。







せかいいちのおもさの数千カラットの宝石だ。









それは、せかいいちの大富豪。






ニホンのテンノウがもっていた。










テンノウの居室にしのびこもうなんざ、





おぬしは気でもちがえたのか?







と、五エ門はまじめなかおで言った。





次元はというと、





おれは今回はパス!




と言ったきり黙りこくった。










テンノウがなんだってんだ!





おれは天下の大泥棒、ルパン3世だってえのぉ。




ひとりでもできるってえのぉ。




・・・・・・・・  ・ ・ ・     ・ ・・  ………………














むかしむかし、はるかはるか




ひがしのひがしの、そのまたひがしの




太陽が昇るところ。









日の本の国と呼ばれるものが



まだ、かげもかたちもなかったころ、





この石はすでに彼のものだった。







その石は彼の居室の床の間に




でーんと飾られて、特別なかがやきを、はなっていた。









そのかがやきをのぞきこむと、




せかいのいろいろなできごとが



そのかがやきのなかに見て取れた。










彼は、そのちからをつかって国を築いた。






ある時、そのかがやきのなかに



ひとりの女がうつった。






その美しさに、彼はこころをうばわれた。





彼は、その女性のために、おくりものとして



とてもとてもうつくしい、


とてもこの世のモノとはおもえないほど


うつくしい、ひとつの指輪をつくらせた。









その指輪はとてもきれいな真円で


その指輪をみるもののこころをとりこにした。








彼は、その指輪をたずさえて、その女性を


さがす旅に出た。








何年も何年も、村々、街々をわたりあるいて


とうとう、その女性にめぐりあい、


指輪をみせて求愛したのだ。





女性は、その指輪のあまりのうつくしさに


求愛をうけいれたのだ。










彼とその妻となったその女性には


なかなか子どもができなかった。



妻は、指輪のあまりのうつくしさに


その指輪のとりことなってしまっていたのだ。



夫の寝所に行くこともなく、

毎日、その指輪をながめていたのだった。




とうとう、怒り狂った、夫は


彼女を斬り捨ててしまうのだ。






そのときの血の飛沫が、かがやく石の


うえにかかって、その石のかがやきは


いっそう、増したという。




その時の石のかがやきのなかには

なにが見て取れたのだろうか?







やがて、彼の国はテンノウの一族によって


滅ぼされ、その石はテンノウ家の家宝となった。





そして、


この世のモノとはおもわれないほどの


うつくしさの指輪の行方は、だれも知らない………。














この話をきいたフジコは


「もし、そんな指輪があったら

わたしこそが持ち主にふさわしいわ。

ねえ、ルパぁあン。」



と、おれにねだった。


「フジコちゃんが指輪のとりこになっちゃったら


 おれっち、つまんねえじゃん。」





「あら、そんなことないわよ。


 わたしだったら、ルパンのことも大切にするわよ。」



「ええぇ。ほんとうかねぇ。」







とにかく、こんどの獲物は


指輪じゃなくて石のほうだ。





俺は、皇居の下見を念入りにした。









”こんや、貴殿の家宝のアクアマリン”おもいみず”をいただきにあがります。”












「ルパンめ!よりによってテンノウ家の家宝を狙うとは!」



「銭形君。今回は、君は休みね。」



「へ?なんででありますか?


 警視総監殿。ルパンの案件は

 すべて、この私が………。」




「ルパンとか、どうでもいいからね、君。


 テンノウ家の案件は、すべて

 宮内庁警察部の皇族警察が

 とりしきることになっとる。

 だから、君は、今回は休み!」




「し、しかし、総監殿!」



「警察は、上のモノのいうこと、絶対だからね、君。

 じょうしき、DA・YO・NEEEEE!!」



総監は、最近、HIPHOPにハマっていた。










ルパンが来ることも知らされていなかったテンノウは


今夜も普通にいつもの寝床にはいっていた。




皇族警察は、ルパンを甘くみすぎていた。





ルパンは警備のスキを突き、


テンノウの寝室に忍び込んだ。



「アンタがテンノウか。”おもいみず”はいただくぜ!」


「わたしの部屋に忍び込むとは、何者だ?!」



「俺は、ルパン3世!”おもいみず”を

  いただきにあがった大泥棒だ!」


「なに?あの”おもいみず”を?

 あんなものがほしいのか?

 へんなやつだ。

 あんなモノは勝手にくれてやる!

 持って行け!」



「えぇぇ!さすがテンノウ!太っ腹ぁ!

 じゃあ、いただいてくぜ!」




ルパンは重い宝石をかかえて出ていった。










皇族警察の失態は、とくに


テンノウに叱責されることもなく、

一般人は、ルパンが忍び込んだことさえ

知らなかった。









ルパンは重い宝石をかかえてアジトにもどってきた。






「ふふふ。やったぞ!

 とうとう手に入れた。”おもいみず”。


 さあ、かがやきのなかに、なにが見えるかな?」



俺は、宝石のかがやきをのぞきこんだ。










そこには、



……………。



とてもうつくしい…………、



指輪を、………


指にはめてながめている、


フジコがうつっていた。








なあんだ。すでに指輪を手に入れて


もう、指輪のとりこだったのね。







どおりで、俺のもんになんないわぁ。フジコちゃん。












って、おちでした。ちゃんちゃんっ!











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