FC2ブログ

キミにカエル。恋愛写真

 彼女に花を一輪あげた。


 僕も彼女も幼く小さかった。


 女の子は地面を指差した。

 
 そこには一匹の小さな、かわいらしいアマガエル。


 僕はそのカエルをつかまえて


 女の子の手のひらにのせた。


 彼女はちょっとびっくりした表情。


 カエルは手のひらから飛び跳ねて


 地面へと逃げていく。


 僕はまたカエルをつかまえて


 女の子の手のひらにのせる。


 カエルはまた飛び跳ねて逃げ出した。


 「カエルいらないの?」


 僕がたずねると


 女の子は小さくうなずいた。


 なーんだ。いらないのか。



 背の高い男の人がカメラを持っていた。


 「写真撮るで、そこ並びぃ。」


 僕と女の子は横に並んだ。


 彼女は僕のあげた花を気にしていた。


 「ほな、撮るでぇ」










  カシャッ




 



 二人仲良く写っている写真。



 彼女は今も大切にしてくれてるのかな?




 ………………………………………



 ……………………………



 ……………………。



 「いっし~。かえるいらんでぇー。」

キミにカエル。桃ノ花ビラ

 桃ノ花ビラ

  たしか、

   あの時…

    いちまい

     にまい

      さんまい

       わたしたら、話しかけてくれたよね。

キミにカエル。Always Together

英語の授業中、


となりの席の キミが


僕にきいてきた。



「ねえ、ね。”いつもいっしょ”って

 英語でなんていうの………?」



「え?えー…っと……。


 All time together かなぁ?



 together が ”いっしょ”


 って意味だから……、


 ”いつも”は All time でいいのかなぁ?」



「All time together なの?」

と、キミが問い返す。



その時、先生がコッチをにらんだ。


「コラ、そこの二人、何を話してる!?」



「あ、あの……。


 英語で、”いつもいっしょ”って


 何て言うんですか?」


先生は、それ以上は怒らずに逆にきいてきた。



「キミは何て言うと思いますか?」


「All time together だと思います。」



「なるほど、time を使ったか。


 でも、英語では ”いつも”は

 
 time を使わずに ”always”という語を


 使います。憶えておきましょう。


 ハイ、Repeat after me. 


 いつもいっしょ、Always togeher.」




「Always together.」



キミはノートに


”Always together”と書いて、


ハートのように見えるかたちで囲った。






オールウェイズ・トゥギャザー



”いつもいっしょ”



キミは、なぜ知りたかったの?

キミにカエル。雨の中のメロディー

家の電話が鳴って母が受話器を取った。



電話口でなにかを話していたが



受話器から顔を少しずらし、なぜか、僕に話しかける。




「ゆきひろ、同じクラスのMさんがどこに行ったか知ってる?」




僕は、そんなことは知らなかった。




「知らない。」



そう答えると、母は電話でそれを伝える。



電話を終えた母に僕は訊いた。



「何の電話?」



「Mさんが、まだ帰って来ないんだって。」



外は、とっくに陽が暮れて、もう真っ暗になっている。



Mさんのお母さんが心配して電話してきたのか。




でも、僕はMさんと学校の外で会ったことはなかった。





いつの間にか外で雨の音がしていた。







僕は風呂へ入って、寝る前にMさんのことを考えた。




いつも楽しそうに話しかけてくれるMさん。




いつもMさんと呼んでいるけど、下の名前はなんだっけ?



いろいろ考えながら、僕は眠りに落ちていった。









次の日、学校へ行くと




Mさんは、いつものように学校に来ていた。




「昨日、どうしたの?ウチに電話かかってきたけど。」





「何でもないよ。」





なんだか、僕は、それ以上は、あまり深く訊けなかった。





キミにカエル。さくらんぼ

「ねえ。石川君は果物だと何が好き?」




「んーっと、桃かさくらんぼかなぁ。」




「さくらんぼってどんなの?」





「知らないの?赤くて小さくて、


 よく 2こ くっついてるやつだよ。


 パフェとかアイスクリームとかの


 上にのっかってたりする赤い実。」



「ふーん………。



 あのさ。石川君って


 大きくなったら何になるの?」



「まだ、わかんないよ。


 決まってない。



 Mさんは?」




「わたし、バカだもん。


 なんにもなれないよ。」




「でも、好きなこととか


 得意なこととかないの?」




「音楽は好きだけど………。」





「じゃあ、歌手になればいいじゃん。


 みんなの前で歌を歌って。」




「私のお母さんが歌手だよ。」




「え?何ていう歌手?」



「松任谷由実っていうんだけど、知ってる?」





「えええ。すごい有名な歌手じゃん。



 その人のラジオ、いつも聴いてるよ。」





その時、授業が終わった。



先生が珍しく怒った。




「以上で授業を終わります。



 石川とMは、ぜんぜん授業を


 聴いていなかったので



 罰ゲームじゃないけど


 教室の後ろの掲示物の貼り替えをしてもらいます。」






その日、僕達二人は授業後、居残りをして


みんなの習字の作品を教室の後ろに貼り出した。

カテゴリ

ブロマガ

紹介文:

ブロマガ記事一覧

購入したコンテンツは、期限なしに閲覧いただけます。

一部有料で閲覧できる ページを つくりました。 有料でみられる 絵画作品と 他に小説の短編です。 引き続き 無料で見られる ページも たくさんあります。

絵画作品

全記事表示リンク

絵画作品人気投票

ブログ人気記事

アクセスランキング

[ジャンルランキング]
日記
8874位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
その他
3357位
アクセスランキングを見る>>

訪問者数


現在の閲覧者数:

検索フォーム

ブログ記事内で使われている言葉を検索できます。 ”著作権”で検索すると絵画作品の載っているページが検索結果として表示されます。 ”絵”や”絵画”で検索するとそれ以外の絵の載っていないページがたくさん表示されて不便です。

最新記事

GOD Nov 15, 2019
ぼくとみーこのプレステ生活 Part4 Nov 15, 2019
目標を掲げること Oct 27, 2019
彼女の瞳をボクは知らない Part2 Oct 26, 2019
今日は第三日曜日です。 Oct 20, 2019

月別アーカイブ

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

ブロとも申請フォーム

QRコード

QRコード