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ボクと泡姫        

もう、死んでしまえばいい。




そう、ボクはもう疲れた。




いつのまにか希望は影も形もなく消え失せた。





絶望などというものは知らないうちに





ただただ、もう終わりにしたい。





だが、その前に



死ぬ前に一度だけでいい





可愛い女の人と





セックスがしたいと思った。










ボクは、はじめて湯屋を訪ねた。




年配の男性に案内されて



少し奥まった部屋でソファに腰掛けた。





その男性の持ってきた写真を見て好みの女性を選んだ。







はじめての女遊びに気分が高揚する。





しばらく待っていると写真の女性がやってきた。





女性に案内されて個室に入ると





あいさつもそこそこに服をぬがせてくれた。





「あ、あの、あなたの名前は?」





「しのぶです、よろしく」




そう言いながら、しのぶさんは服を脱いだ。




ボクはしのぶさんの裸に興奮した。





とても綺麗だった。





しのぶさんはボクを浴室につれていき



シャワーの温度を確かめると




ボクの体を軽く流してくれた。






ボディーソープを泡立てると




ボクの体を洗っていく。





しのぶさんがボクの手をとり



自分のムネに押し付けた。





女性のムネの感触は、




想像していたものより、ずっと柔らかかった。






そして、しのぶさんはボクのアソコを



丁寧に泡でこすっていった。




ボクのアソコは、かたくなっている。




しのぶさんはアソコを軽くにぎって



そのまま手を上下に動かした。




「若いから元気ね。」






そう言って、しのぶさんはシャワーで泡を丁寧に流した。





「お湯につかってください。」





バスタブにお湯がはられていた。




ボクはお湯につかった。





しのぶさんは自分の体についた泡を



シャワーで流した後、湯船に入ってきた。




せまいバスタブの中で、肌が触れ合う。





しばらくつかったあと




「そろそろ、あがりましょうか。」




と言って、しのぶさんが先にバスタブから出た。





しのぶさんは用意してあったバスタオルで




自分の体をふき、そのまま体に巻きつけた。




もう一枚のバスタオルを持ってボクのほうを見る。




ボクが湯船から出ると、すぐにバスタオルで



ボクの体を丁寧にふいてくれた。






ボクの体をふき終えると





しのぶさんは部屋の真ん中に置いてあるベッドをさして




「こちらに腰掛けてください。」





と言ってベッドの横の小さな冷蔵庫からコーラを2本取り出した。




ボクがベッドに腰掛けると、しのぶさんは隣に座って



コーラの栓を開けてボクにさしだした。




ボクが缶を受け取ると




しのぶさんは自分のコーラを一口、口にふくんだ。





ボクがコーラを飲もうと缶に口をつけた瞬間




ボクの携帯電話が突然鳴った。




ボクはあわてて、たたんであったズボンのポケットから




携帯を取り出したが、間に合わなかった。





履歴を見ると公衆電話からっだった。



誰だろう?






と思っていると、しのぶさんが口をひらいた。




「あっ、それ可愛い!。」




「え?なにが?」




「そのストラップについてる黄色いネズミ。」




「ああ、これ、ピカチュウだよ。」





「ピカチュウ?」





「知らないかな?ポケットモンスターっていうアニメの。」




「わたし、テレビあんまり見ないから。」




「そうなんだ、ポケットモンスターってゲームもあるんだけど



 知らないよね?」




「そのゲームってプレステ2 で出来る?」




「プレステ2 では出来ないなぁ、



 NintendoDS か 3DS ならあるよ。」




「そうなんだ、 3DS なら持ってるよ。」







「じゃあ、ポケットモンスターってゲームなら



 どれでも ピカチュウ 出てくるよ。」




「そうなんだ、買ってみる。」





その時、しのぶさんは笑顔だった。



ボクも笑顔だったと思う。





ボクはコーラを二、三口飲んだ。





コーラの缶を冷蔵庫の上に置くと、しのぶさんもそうした。





「わたしのこと好き?」




「今日はじめて会ったけど、好きだよ。」




ボクはそう言って、しのぶさんに口づけた。





しのぶさんはバスタオルを自分から剥いだ。



「好きにしていいよ。」





ボクは、しのぶさんを、ぎゅっと抱きしめた。












それは、とても気持ちのいい幸せだった。











帰り際、ボクは携帯からピカチュウのストラップをはずすと





しのぶさんにわたした。




「これ、あげるよ。」




「え、いいの?ありがとう。」





そう言って、しのぶさんはボクに抱きつき



そのまま、ボクに口づけをした。





「また、来てね。」




「うん。」





しのぶさんは笑顔で手をふった。








ボクの死にたいという思いが



きれいさっぱりと消えていた。






彼女に、また会いたい。



ただただ、そう思った。





ただ、それだけのことで生きていこうと思った。





ただ、それだけでいいじゃないか。





…………………………………。








おしまい。








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